SC051 / 想定プロジェクトシナリオ
ロッカーへの出し入れを踏まえたデスクキャディの設計
職場を想定したこのシナリオでは、共用デスクで使え、中身を入れたまま割り当てられたロッカーに戻せるキャディを検討します。
プロジェクトの状況
固定席から共用ワークスペースに切り替えるオフィスを想定します。従業員はノート、ペン、小さな私物をロッカーとデスクの間で持ち運ぶことになります。デスク上の写真だけで選んだキャディは、収納しにくいかもしれません。購入判断では、退席前に持ち物をまとめる方法も含め、移動の一連の流れを考慮する必要があります。
上流工程と下流工程の関係
上流工程との関わり
要件書には、代表的なロッカーの開口部、収納予定の物品、持ち手を立てたままにするかどうかの判断が必要です。これらの関係を文書化したうえで、独立した製造業者が構造を提案できます。サプライヤーの図面だけでは、使いやすさを確認したことにはなりません。
下流工程との関わり
施設管理チームには、個人情報を明かさずにキャディ自体を識別できる方法が必要です。後の購入で仕上げを変更する場合も、交換用キャディは既存の収納環境に収まる必要があります。
UCHANGEによる調整の例
移動の全工程を観察する
UCHANGEは、想定する出勤時と退勤時の行動を製品要件書に落とし込む支援ができます。買い手は、ひとまとめにする持ち物、デスクで取り出す物、空のキャディを置く場所を特定します。
持ち手の方式を比較する
独立した製造業者は、固定式または折りたたみ式の持ち手を備えた簡易な比較案を用意できます。評価担当者は、予定の物品を入れた各案を代表的なロッカーの開口部に出し入れし、動かしにくい箇所や意見が分かれる前提を記録してから構造を選びます。
承認内容を交換品の発注につなげる
UCHANGEは、承認された外形、内部配置、識別表示の位置をまとめて記録できます。補充用の要件書では、必須の仕様と任意の色を分け、外観の変更によって収納への適合性が気づかないうちに変わらないようにします。
判断のポイント
比較・検討すべき点
内部に仕切りを設ければ私物を整理しやすくなる一方、変形サイズのノートは収まりにくくなる可能性があります。仕切りのない内部は多様な物を入れられますが、整理は利用者に委ねられます。買い手は、仕切りの数を増やしたいという好みではなく、実際に確認した収納物に基づいて選びます。
次に進む前の確認事項
- ロッカーへの出し入れ
- 実物サンプルを代表的なロッカーに出し入れし、内部に置く際に必要な手の位置も確認します。
- 収納物の取り出し
- 無関係な区画を空にせずに予定の物品を取り出してもらい、選定した内部配置とともに観察結果を残します。
- 交換品の識別
- 再発注時の記載内容と承認サンプルを比較し、必須の形状の詳細と装飾上の選択肢が区別できることを確認します。
このシナリオから分かること
設計で捉えるべき範囲は、収納場所と作業場所を行き来する過程です。デスク上の見た目だけを承認すると、製品の重要な部分が未定義のまま残ります。
要件を整理するための質問
- ロッカーに置いておかず、一緒に持ち運ぶ必要がある物は何ですか?
- 実物評価に使う代表的なロッカーの開口部を誰が用意できますか?
- 交換用キャディを発注する際、互換性を維持する必要がある仕様は何ですか?
ご要望に近いシナリオでしたら、お問い合わせの際にSC051をお知らせください。